日頃質素な家庭料理を食べていると、時には派手な味わいを求めて外食をしたくなることがあります。いつもよりもちょっとおしゃれをして、リッチな気分にさせてくれるフレンチ料理を食べに行く。いつもの食事なら一気にドンとさまざまな皿がテーブルに並びますが、清潔な白いお皿に適度な量で鎮座した料理が、適度な間隔で運ばれてきます。一気にお腹を満たすのではなく、その場の雰囲気も味わいながら時間をかけて料理を「召し上がって」いきます。
最後にはエスプレッソでしめて「ああ、おいしかった。満足だ」とお腹も心も満たされます。しかし、これだけの満足を得ながらもそれほど頻繁にフレンチやイタリアンのレストランに足を運ばないのはなぜでしょう。おそらく、そこには非日常へのあこがれやそれを体験した満足感や楽しさはあっても、「癒し」はないからではないでしょうか。
注文住宅は、本当の癒しを手に入れることができます。家族の生活スタイルや感性をあったものをつくる、それが注文住宅のよさです。派手さはなくても心から落ち着ける家庭料理が一番なのと同じで、シンプルで機能的、そして家族に安心できる空間を模索できる注文住宅は、決して建売住宅にはない落ち着きと満足感を与えてくれます。人に誇るためでも、背伸びをしたあこがれの家をつくるためではありません。
ずっと飽きが来ず、ずっと安らげる空間を求めて建築家さんと十分な時間をかけて、家族の大切な居場所をつくってみてください。