オール電化住宅は非常に便利です。何よりも空気が汚れずに済みます。都市ガスの基本料金もいりません。プロパンガスの交換も置き場所の確保も不必要です。
しかし、先の震災で明らかとなったように、停電というのは起きるものです。オール電化にする前は、長期間の停電など起こりえないという前提で導入を決めたケースも多いでしょう。しかし、ああした事態となりました。万が一というほど低い確率でもなく、停電は起こるものだと明らかになりましたので、オール電化住宅の場合は、それに備えておく必要があるでしょう。
先の計画停電を経験した世帯は多いので、そうした世帯では何が必要か十分わかるわけですが、計画停電のまったくなかった世帯では、あらかじめ、計画停電のあった世帯から話を聞いておくと良いでしょう。3月半ばの寒い時期でしたので、猛暑の夏のケースについてはほとんどの人がわからないわけです。それについては各世帯が考えておくしかありません。日中なら、太陽光発電を設置している世帯は問題なく過ごせるでしょうが、夜間はたいへんです。
太陽光発電を設置していない世帯は、とにかく水の確保を十分にしておいて、室温や体温を下げるのに水を効果的に利用することが求められるでしょう。保存の効く食料の備蓄は不可欠です。網戸もつけておくのが望ましいでしょう。震災からしばらくの間は、蓄電池や自家発電装置がかなり売れたようです。
オール電化住宅でなくても、電気がないのは相当不便です。ましてや、となるので、普段から十分な対策をとっておきたいものです。